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ナツツバキの花はわずか1日の寿命なの?花言葉は「はかない美しさ」

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ナツツバキ(夏椿)は、夏になると椿に似た白い花を咲かせるのでその名が付きましたが、「沙羅双樹(さらそうじゅ)」と呼ばれることもあります。

「沙羅双樹」は、お釈迦(しゃか)様が亡くなった時に近くに生えていた樹ですが、ナツツバキとは全く別の樹のことです。

沙羅双樹といえば、『平家物語』の冒頭に「沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理(ことわり)をあらはす」と登場することでもよく知られています。

盛者必衰の理をあらわす花とは、どのような色なのでしょうか?『平家物語』で沙羅双樹とされるナツツバキの花は、朝咲いて夜には落ちてしまい寿命はわずか1日です。

ナツツバキは、花びらを散らすことなく花全体がポトりと落ちる椿特有の散り方をします。椿の花は、人の首が落ちる様な散り方をするので昔から縁起が悪いとされています。

『平家物語』では、沙羅双樹の花の散るはかなさを盛者必衰に重ね合わせて表現したのだといえます。さて、今回は盛者必衰の理をあらわす花「ナツツバキ」のご紹介です。

ナツツバキ(夏椿)とは?

ナツツバキは、日本から朝鮮半島南部にかけて分布するツバキ科ナツツバキ属の落葉高木で、樹高は10メートル程度になります。

開花の時期は6月から7月ごろにかけてで、椿に似た直径5センチほどの白い花を咲かせます。

花は、白い5枚の花びらと黄色い雄しべの花糸が特徴的で、朝に開花して夕方には落花する一日花です。

ナツツバキは、近縁ですが椿の仲間ではなく別属の樹木です。ナツツバキの別名は、「シャラノキ(沙羅の木)」で、仏教の聖樹である「沙羅双樹」と間違えたためだといわれています。

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仏教ではお釈迦様が沙羅双樹の下で涅槃に入ったとされているため、寺の敷地内などにナツツバキを沙羅双樹の替わりとして植えることが多くあります。

ナツツバキの花言葉

ナツツバキの花言葉は、「愛らしい人」「はかない美しさ」「哀愁」です。「愛らしい人」の花言葉は、夏の朝に咲く可愛らしい白い花の姿から受ける印象が由来となっているのだと思われます。

また「はかない美しさ」は、朝に咲いて夕方には散ってしまう美しい白い花のたった1日という短い寿命にはかなさを感じることにちなんで付けられたと思われます。

ナツツバキの育て方

ナツツバキは、生長後は移植を嫌いますので、最初に植え付ける場所は慎重に選ぶようにします。

夏の強い日差しを嫌うので、夏場に根元まで西日が強く当たるような場所では、すぐには枯れないまでも次第に衰弱して行きます。

日向よりは建物の東側などの半日陰の場所で育てるのが適しています。ナツツバキは乾燥に弱く、水切れすると葉の先から枯れ込んで来るので注意が必要です。

ナツツバキの植え付け時期は、10月から梅雨に入る前まの落葉期が最適で、厳寒期は避けるようにします。

ナツツバキは、無理に剪定をしなくても樹形は自然に整います。剪定を行う場合は、芽吹く直前の落葉期に込み合った枝を間引く程度にとどめるようにします。

枝の切り口が大きいとそこから雑菌が入りやすいので、太い枝を切った時は切り口に必ず癒合剤(ゆごうざい)などを塗り保護するようにします。

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