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ツゲは高級木材として利用されている?!西洋ツゲの育て方もご紹介!

投稿日:2017年3月15日 更新日:

ツゲ(黄楊)は、古くから日本で高級木材として利用されています。材質は、硬くて緻密で強度があるため、印鑑、将棋の駒、小箱それに櫛などの細工物の材料として使われて来ました。

中でもツゲで作られる木製の櫛は「つげ櫛」と呼ばれ、日本の女性に古来から愛用されており、『万葉集』や『源氏物語』の中にも登場します。

また「薩摩つげ櫛」は、現在鹿児島県の伝統工芸品に指定されています。

「櫛になりたや薩摩の櫛に諸国の娘の手に渡ろ」と、薩摩つげ櫛は江戸時代から歌われていたのだそうです。また、つげ櫛を特産品とする地域は他にもあり、大阪の貝塚市などが有名です。

貝塚市には、つげ櫛をモチーフにした「つげさん」なるゆるキャラも存在し、ゆるキャラグランプリ2016では総合13位でした。(2013年は総合536位)

その他にも京都には、つげ櫛を作り続けて百年余りの老舗「十三や」があり、旅行のお土産として購入していく女性も多いとのことです。今回は、高級木材として利用される「ツゲ」をご紹介します。

ツゲ(黄楊)の利用について

ツゲは、主に本州の関東以西、四国、九州に自生する常緑樹で、幹は10センチほどの太さ、樹高は1~3メートルほどの高さになります。

ツゲは、3月から4月ごろ黄色の花を枝先に咲かせ、漢名を「黄楊木」といいます。

和名は「黄楊」「柘植」とも書き、春から梅雨には葉が黄色になるため「梅雨黄(つゆき)」と呼ばれていたのが「ツゲ」に変化したといわれています。

ツゲは、生長に時間がかかるため木目は細かく硬くて緻密で良質の木材になることから、日本では古くから伝統的な細工物の材料として利用されて来ました。

印鑑、そろばんの珠、三味線のバチなど加工した後にも誤差の出にくい精密さが要求されるものに向いています。

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ツゲの種類

「ツゲ」として庭木や生垣などに栽培されているのは、ほとんどが本種とは別のモチノキ科の「イヌツゲ」です。

葉の大きさや形が似ているために、よく混同されることがあります。

本種の葉は、光沢のある卵型で枝の同じ高さから向き合うように生えている「対生」なのに対して、イヌツゲの葉は、枝から生える位置がずれて交互になっている「互生」であるため区別することができます。

イヌツゲは、本種よりも早く生長し木材としてはあまり役に立たないため「劣る」という意味で「イヌ」の名が付きました。

ヨーロッパの地中海沿岸や西アジアに自生している種に「西洋ツゲ」があります。

40年ほど前に日本に渡来し植栽されるようになった比較的新しい庭木で、一般的に「ボックスウッド」と呼ばれています。

西洋ツゲは、日本と同じように細工物などの原料となり、印章、チェスの駒、弦楽器、バグパイプなどに利用されています。

西洋ツゲ(ボックスウッド)の育て方

西洋ツゲは日当たりと水はけの良い肥沃な土地を好みます。植え付けの時期は、10~6月の間ならいつでも良いのですが梅雨の期間は避けるようにします。

庭に植えるのなら、特に水やりをする必要はなく降雨だけて充分育ちます。

ボックスウッドの名前にちなんでなのか、西洋ツゲは四角く刈り込まれている姿のイメージがあるように生垣としてとても人気があります。

剪定をしなくても自然に樹形がまとまりますが、旺盛に芽を出し剪定にも強いので刈り込みをして好みの形に仕立てるのも楽しいかと思います。

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