春の植物

花海棠は美人の代名詞、でも国家が滅亡するほどの美人は…

投稿日:2017年2月14日 更新日:

チャイニーズ・ジョークを1つ。中国で有名な詩人・李白、杜甫、白楽天の3人が相撲を取りました。

最後に勝ち残ったのは誰でしょう?…答えは、白楽天。白楽天はまたの名を白居易といいます。相撲の掛け声は、「はっきょい残った!(白居易残った)なんちゃって~」。

さて白居易といえば、『長恨歌』が有名で、日本の『源氏物語』などに多大な影響を与えたことで知られています。『長恨歌』は、唐の玄宗皇帝と楊貴妃をモデルにした長編の漢詩で、高校の古文・漢文で勉強した方も多いかと思います。

楊貴妃にまつわることわざに「海棠の眠り未だ足らず」があります。美人が起きたばかりの時、まだ眠りから覚め切らずにうつろな表情でいるなまめかしい姿をいいます。

「海棠」とは、春になるとピンク色の花を咲かせ美人の代名詞ともなっている花です。玄宗皇帝が、楊貴妃がまだ眠そうな顔で起きて来たのを見て「海棠」にたとえたんですね。

玄宗皇帝、夜がんばりすぎです。いや、そうじゃなくて、今回は美人にたとえられる「花海棠」のご紹介です。

花海棠(カイドウ)とは?

花海棠は、中国原産のバラ科リンゴ属の草花で、4月の桜が咲いた後頃ににピンク色の可愛らしい花を咲かせます。

開花前は、枝から出た長い花柄の先にピンクの蕾がつ吊り下がりさくらんぼのようで印象的です。
 
中国では、楊貴妃の「海棠の眠り未だ足らず」というエピソードから「眠花」とも呼ばれます。

江戸時代に日本に渡来し、実の大きな「実海棠(みかいどう)」に対して花が美しいので「花海棠」と名前が付けられましたが、一般に「海棠」というと「花海棠」を指すことが多いとのことです。

花海棠の種類と育て方

花海棠の園芸品種には、八重咲きのヤエカイドウ、しだれ咲きのシダレカイドウ、葉に白い模様が入ったフイリカイドウなどがあります。

花海棠より先に日本に伝わった実海棠は、長崎林檎とも呼ばれ観賞用だけでなく実を食用としていました。

花海棠は寒さに強いのですが、日当たりの悪い場所で育てると花の芽をつけません。

ピンクの可愛い花を咲かせるためには、良く日の当たる水はけのいい場所に植え付けをします。花海棠は、挿し木で増やすことはほとんどなく接ぎ木で増やすのが一般的です。

花海棠の剪定

花海棠の剪定は、1年に1度落葉期の冬に行います。木の内側に伸びる枝は日の当たるのをさえぎるため、つけ根の方から切り落とします。

花海棠の芽は、夏頃できあがり翌年の春に開花するサイクルを取ります。

花芽は伸びた枝の中でも、短くてしっかりした枝に付き伸びすぎた枝には付かない傾向があるので、切り落とす時は注意が必要です。

花海棠の花言葉は、楊貴妃の故事に由来する「艶麗(えんれい)」「美人の眠り」、他にも「温和」「友情」などがあります。

「海棠」の花を美人にたとえることが多く、「海棠の雨に濡れたる風情」(美人のうちしおれた様子を指している)という慣用句もあります。

海棠にたとえられた楊貴妃は、絶世の美人などと言われます。美人を表現する言葉としては、「傾城」「傾国」などがあり『長恨歌』の中にも登場します。

つまり、君主がすっかり入れ込んでしまい国が傾く(滅ぶ)ほどの美人という意味です。

玄宗皇帝は、楊貴妃を睡眠不足にするほどがんばったのかもしれませんけど、国が滅ぶほどがんばるのはいくらなんでも…。

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