春の植物

山吹色なら仕方ないけど、スミベタには納得いかない

投稿日:2017年2月17日 更新日:

山吹色は、日本の伝統色で鮮やかな赤みをおびた黄色のことです。大判小判の黄金色を指す言葉でもありますが、出版・印刷の世界では金色にかわる便利な色です。

出版・印刷業界で金色は、特色といってインクが特別なので使うと余計にコストがかかります。

金の指輪も金髪の美女も金色を使わずに、山吹色とかの色指定でグラデーションをかけハイライトやシャドウを付けて金色に似せる他ありません。

そう言えば何年か前に出版の仕事をする友人と旅行した際、「ロシアンパブ」なるものを地方都市の駅裏に見付けたことがありました。

「金髪のロシア娘、会ってみる?!」「エイラとかサーニャいちゃたりして?!」「ハラショー!!スパシーバ!」と意気投合し入ることとなりました。

ところが、入店して私たちの席に付いた女性といえば、サーニャというより太陽がお友達のルッキーニといった感じ、髪の色は特色の金・銀などではなくスミベタ(黒)でした。

さて、この話しの続きは後ほどにして、今回は金色にかかわる山吹色の語源となった「山吹」の紹介です。

山吹と育て方

山吹(ヤマブキ)は、バラ科の草花で4月から5月に花を咲かせます。花の色は、山吹色と呼ばれる黄色でクレヨンや色鉛筆にもあるのでよく知られています。

山吹は、萌芽力が強くやせた土でも問題なく生長するので比較的育てることが容易です。

山吹は、山の中の小川近くなどに多く生育する草花であるため、強い日射しと乾燥を嫌います。

庭に植える場合は、半日陰で乾燥しない場所を選びます。寒さには強く、放っておいてもよく生長するため、育てるのに手の掛からない草花です。

山吹の植え替えと植え付け

山吹は鉢植えの場合、根で鉢がいっぱいになったらひと回り大きな鉢に植え替えを行います。

植え付けをするのは、落葉期の10月から11月か、2月から3月で、厳寒期は避けるようにします。植え付けたら水やりをたっぷりとし、乾燥させないように注意します。

白山吹の育て方と山吹伝説

山吹とよく似たものに「白山吹(シロヤマブキ)」があります。白山吹は、山吹とは全くの別種で、花びらの枚数も葉の生え方も違っています。もちろん花の色も名前の通りの白で、山吹色ではありません。白山吹の育て方は、山吹とほぼ同じになります。

山吹にまつわる話として、太田道灌(おおたどうかん)の「山吹の里伝説」が有名です。

太田道灌は、江戸城をつくった人物として人気があり、学者としても武将としても一流だったそうです。彼が若い頃、にわか雨に降られ近くの農家に蓑を借りに入りました。

中から出てきた娘は、道灌に無言で一輪の山吹の花を差し出しました。

娘の行動に道灌は、怒って農家を出て行きました。道灌はその後、娘が「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」という和歌にたくして、家に蓑がないことを伝えたのだと知ります。

山吹の「実の」を「蓑」に掛けたわけです。このことで道灌は、自分の歌道における無教養さを思い知り勉学に勤しんだとのことです。

さて、「ロシアンパブ」の話しの続きなのですが、黒髪の女性に話を聞けば「チリ」の生まれだとか。いくらアニメばかり観ていて世界情勢に疎い我々でも、チリがロシアや北欧方面でないことぐらいは分かります。

別に髪の色や出身国で人を差別をするつもりは毛頭ありませんが、「ロシアンパブ」をうたいながら金髪のロシア娘がいないのはけしからんです!「南米か!」ではタカアンドトシのギャグにもなりません。

店内を見回したのですが、スミベタの髪をしたルッキーニ風ばかりで特色の金のエイラやサーニァの姿はどこにも……七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき。

歌の意味が全然違ってるかもしれませんけど、お会計には現金じゃなく山吹の花でも一輪置いてくればよかったよ、まったく…。

オススメの記事一覧

-春の植物

Copyright© 旬の花・植物情報news , 2018 AllRights Reserved.