冬の植物

シモバシラにできる霜柱は氷の花

投稿日:2017年2月10日 更新日:

ザック、ザックと霜柱を足で踏みしめる音は、どことなく気持ち良さを感じますよね。

小さな頃、早朝花壇にできた霜柱を夢中になって踏んでいて、母親が大事に育てていた草花までメチャクチャに踏み倒してしまい、母親に大そうられたことを思い出します。

なにぶん子供のことですから想像の中では、高層ビル群を破壊するゴジラになった気分で次々と霜柱を踏みつぶしていたんですが、母親が秋田のナマハゲみたいになって怒る姿まではその時想像できませんでした。

霜柱といえば、地面の下にできるものだとばかり思っていたのですが、地面の上にもできるシモバシラもあるとのことです。

霜柱というより氷柱と呼んだ方が正しく、植物の茎の道管に吸い上げられた水が凍って地上に「氷の花」が咲いたように見えるのだそうです。

この現象を起こす植物の名もまた「シモバシラ」と言います。そこで今回は、シモバシラという珍しい植物のご紹介です。

霜柱とシモバシラという名の植物

地面の下にできる霜柱は、気温が下がって地表の土が凍り、まだ凍っていない水分が毛細管現象で吸い上げられ冷えて凍るという原理で出来ます。

これを繰り返して霜柱が段々と大きくなっていくわけなのですが、「毛細管現象」ってたしか「科学と実験」でやりました!

表面張力と毛細管現象といって、コップに入ったジュースにストローをさすと、コップの表面よりストローのジュースの方が浮き上がって見えるヤツですよね。

さて、地面の下にできる霜柱でなく植物のシモバシラは、シソ科の植物で40~70センチほどのサイズの多年草です。

夏の終わりから秋にかけて白い穂のような形の花を咲かせます。この白い花の姿形が、霜柱のように見えるのでシモバシラなのかと思ったらそういうわけではありませんでした。

冬になると地上の部分は枯れてしまい、枯れた茎に霜柱ができるから「シモバシラ」なのだそうです。

植物のシモバシラに氷の花が咲く理由は?

植物のシモバシラに霜柱ができるは、地上の茎は枯れても地下の根はまだ生きているので、根から吸い上げられた水分が枯れた茎からしみ出して外の冷たい空気にふれて凍るためにできます。ここでも毛細管現象ですね。

シモバシラの茎の道管を通って吸い上げられた地下の水が凍るため、霜柱というより「氷柱」が植物のシモバシラにできるというメカニズムだったわけです。

もちろん水が凍らないと氷柱はできないので、気温は氷点下を下回らないといけません。

シモバシラという植物にできた氷柱は、まさに地上に咲いた氷の花のよう。花のひとつひとつの形が違って見えるので、とても幻想的で自然の驚異を感じずにはいられません。

なお氷の花は、シモバシラという植物以外にもできることがあるそうです。

植物のシモバシラも氷の花も高尾山で見れる

植物のシモバシラは、日本固有種で関東地方以西の本州から九州にかけて見られます。

東京でなら高尾山のシモバシラが有名です。JR中央線か京王線で高尾駅まで行き、乗り換えて高尾山口で降りれば行くことができます。

高尾山の「稲荷山の登り口付近」や「5号路」で、毎年12月の中旬から2月にかけて、シモバシラにできる氷の花を見ることができるそうです。

でも問題は、早起きしないと氷の花は見れないこと!

場所によっては大丈夫なところもあるかもしれませんが、氷の花は午前中でとけて無くなってしまうかもしれません。いくらシモバシラが珍しい植物だとはいえ、枯れた茎だけ見て帰るのはちょっと残念ですものね。

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